HK416(HKM4)はドイツのヘッケラー&コッホ社(H&K社)が2005年に開発した、M4カービンの近代改良化版のエンハンスド(Enhanced 強化/改良)カービンである。 H&K社がイギリス軍のL85A1の近代改修を請け負ったため、アメリカ陸軍もM4カービンの改修をH&K社に依頼。それを受けて作られた改修モデルがHKM4(H&K版M4)である。 このHKM4はコルト社から名称について抗議を受けたことで、最終的にHK416と呼ばれることとなる。
ベースとなるM4カービンからの大きな変更点としては、作動方式がダイレクト・インピンジメント式から H&K社のG36等と同じショートストロークピストン式に変更されていることが挙げられる。 また銃身をヘビーバレルに変更しており、これによりガスピストン式への変更による精度低下を防いでいる。しかしガスピストンとヘビーバレルにより重量が増加してしまったという問題がある。 操作方法やロアレシーバーはM16系列と同じものなので、M16系列を使用する組織はHK416への移行がスムーズに出来るのが利点。 現在制式小銃としての採用は少ないが(トルコとノルウェー)、アメリカ等で特殊部隊での限定的採用が行われている。
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